はじめに
略式とは言え結納の席次は、お互いの家族に失礼は許されないできれば失敗したくないものです。ここでは著者の実践した略式追納の席次の決め方をご紹介します。
実際の出席者
著者(女性)、著者の両親、相手(男性)、相手の両親に出席してもらいました。お互い兄弟姉妹がいますが、当日は仕事だったり遠方に住んでいたため、本人と両親のみにしました。
実際の席次
- 紫■: 結納金、婚約指輪、結納返しの品(スーツ生地、お仕立て券)
- 青■ :男性父親
- 青● :男性母親
- 青★:男性本人
- ピンク■:女性父親
- ピンク●:女性母親
- ピンク★:女性本人
本来結納飾りを置くべき床の間の前に、結納金と婚約指輪を上座側に、結納返しのスーツ生地とお仕立て券を下座側に並べました。
出席者の選び方の基準
兄弟の事情を配慮して出席者を決める
出席者は兄弟まで選ぶのが一般的と聞きましたが、著者のように兄弟が遠方に住んでいたり、仕事の場合はあえてお互い本人までとして、双方のバランスを保つようにしました。
双方が会話しやすい席次にする
お互い向いあわせに同じ人数座ることで、会話がしやすかったと思います。相手側とは連絡の行き違いにより、色々と当日にトラブルもあったので、向いあわせで同じ人数座ることで、トラブルの解消にも役立ちました。
両家の父の関係性を考慮した席次が良い
席に若干の心配があったこともあり、当日はかなり早めに行きました。心配の理由は、著者の父が相手の父親より10歳近く年上であったこととです。
会場である料亭の仲居さんに確認したところ、それでも上座は男性側が良いとのアドバイスを頂き、そのように座りました。
略式結納を行う際の注意点
相手方に確認をとって結納を進める
料亭のお部屋には立派な床の間があり、掛け軸と上品な生け花が飾ってありました。その前に結納飾りを並べるスペースが空いており、何も無いのはあまりに殺風景だと感じました。
著者達は結納飾りを一切省略したので、この場所に結納金や指輪を並べてもおかしくないか、これも著者側が仲居さんに尋ねました。
「昔と違って様々な形のやり方があるから、相手側さえよければそれで大丈夫」との返答を頂き、安心してそのようにする提案を相手側に伝えることがえきました。
並べ方は相手側が到着してから、その場で「何もないのは寂しいので、一応並べましょうか?」というような簡単な話し合いで決まりました。
おわりに
人生に何回も無いことなので、当日どうしても座る場所や飾るもので、迷うことがあるかと思います。事前に下調べすることは勿論ですが、当日分からない時や迷った時は、躊躇せず、現地のスタッフの方にこっそり確認することをお勧めします。
大切な席なので、知らないまま曖昧にして不手際があると、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」になってしまいます。この経験が皆様のお役に立てれば幸いです。
(image by 足成)